不在資本家 by シュンペーター

天気があまりよくないし、体調も疲れ気味なので家で本を読んでいたら、この「不在資本家」という言葉に出くわした。
シュンペーターによれば、資本家には物に投資するタイプと、紙に投資するタイプがあって、紙に投資するタイプの資本家は責任感が希薄だということになるらしい。
最近話題の阪神電鉄の株を大量に買った萩本欽一に似た人は、どうも紙に投資するタイプにしか見えないのだが、どうだろう。
個人的には、野球には全く興味がなくて、タクシーに乗ったときに運転手さんから野球の話を振られては困っている*1のだが、ファンの方々は当然気が気じゃないんだろうとは思う。しかし、シュンペーター流の分析では、紙に投資するタイプの資本家は、土地や建物といった物に対する責任感はもちろんのこと、労働者に対する責任感もないってことになっているので、あまり期待はできないのかも。あまり悲観論になってもいけないけどね。

*1:いつぞや京都に行ったとき、駅から宿まで乗ったタクシーの運転手さんから、しきりに阪神タイガースの話をされて困ったことがあったが、あとで阪神セリーグの首位だったことを知ってなるほどと思ったことがあるほど、野球のことは知らないのだ。