虎の子

たまには違った話を。
中国海軍の最新鋭艦が旧ソ連のソブレメンヌイ級駆逐艦とは知らなかった。それも2隻持っているんだ。大昔の記憶によれば、ソブレメンヌイ級は水上打撃力はすごいものの、対潜能力は極めて劣る。それを2隻セットで、級名不明の輸送艦を付けて出撃させるってのは、まぁパレードのようなものですな。実戦では、あっという間に航空機&潜水艦の攻撃であわれ海の藻屑に…という展開になるのだろうが、今は平時でよかったね。
フォークランドの戦訓では、対潜能力の劣る艦艇を護衛なしで出撃させれば、簡単に損失につながる。アルゼンチン海軍は、確か旧式巡洋艦を英国の潜水艦に沈められた後、艦隊行動ができなくなったんじゃなかったかな。それだけではアルゼンチンが可哀想なので書いておくと、対艦ミサイルの有効性も確認されていて、アルゼンチン空軍のエタンダール&エクゾセの攻撃で、英国は駆逐艦を喪失している。
旧ソ連には腐るほど余剰兵器があるだろうし、お金にも困っているだろうから、駆逐艦とかいった大物の輸出で外貨をかせぎたいというニーズはあるし、一方でそういったものが欲しいというニーズもあるだろう。中国は、旧ソ連の空母(航空巡洋艦?)を買って、兵器ではなく、アミューズメントパークとして使うくらい懐の深い国なので、何を買っても不思議はないな。